Phinloda のいつか聴いた曲

風 - 海岸通

伊勢さんの曲でイルカさんが歌っているものが何作かあるが、例えば、海岸通。これは女性視点の作品になっているから、イルカさんが歌った方が合いそうなものだが、風のファーストアルバムで本人が歌っているのが佳作である。

船で別れるシーンといえば演歌にありそうな気もするが、個人的に印象が深いのは、吉田拓郎氏が歌っている落陽である。こちらの曲は岡本おさみ氏が作詞しているのだが、そういえば、船で別れるときにテープを持つなんて、今でもやっているのだろうか? 船で移動ということ自体、何かありえない設定になってしまったような気もする。

最初に書いたように、歌詞は佳作、というか秀作。逆に、きれいにまとまり過ぎている感するある。メロディとのコラボも見事で、特に2番の「********」のところは、普通なら字数が合わずにじたばたしてしまうところを、逆に余韻を感じさせるような作りにしている。

「********」という歌詞のところで一瞬、演奏が無音になるのだが、これはテープが切れたことを表現しているのかもしれない。22才の別れでも出てきたが、このようにギターや伴奏の表現が歌詞をフォローするような作り方は、非常に細かい話ではあるが、注目しておきたい。

※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/24243677.html です。

2010-04-03 07:26:01 JST

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