Phinloda のいつか聴いた曲

Simon and Garfunkel - The Boxer

今日紹介するのは、The Boxerという曲。この歌を聴くと、なぜかアリスのチャンピオンという曲を思い浮かべてしまうのだが、歌詞は本当に違う。どれ位違うかというと、サイモンとガーファンクルのこの曲は、歌詞にパンチがある。アリスの曲は、声にパンチがある。そういう違いがある。世界ランクと邦楽を比較するのは酷かもしれないが。

アリスの歌詞も悪いわけではない、ボクサーのファイトを象徴的に描写したというところで、佳作だと思う。ただ、The Boxer に出てくる、例えば ******** というような表現、ぎりぎりの所で腕一本で崖からぶら下がってしまうような、まさに崖っぷちの人生の深みは、次元が全く違うところで凄みがある。それは、歌詞の最後で帰ることができると言ってしまうアリスと、まだそこに居続けているだけで締めくくろうにも逃げられないサイモンとガーファンクルの、人生観の違いのようなものから来ているのではないかと思う。

曲は、らしさが満載のギターに二人のコーラス。最後の余韻まで感じ取って聴かされてしまう、いろんなことを想像させる構成。まあでも深く考えずに聴いてみるのもよい、そういう曲。

※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/25125279.html です。

2010-06-19 02:22:54 JST

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