今日はさっき流れていた椎名林檎さんの長く短い祭。カウンタが -- になっているが、まだ発売されていない?
YouTube には Short ver. しか出ていないから紹介しないけど、全部出せないというのは、出来が悪いと思ったのだろうか。いい歌って大抵フルver出てますよね。実際、聞いてていまいちな感じもしたけど、読んでみると歌詞はそう悪くはない。
しかし祭といえば思い出すのは吉田拓郎さんの「祭りのあと」。作詞は岡本おさみさんで、「********」なんてところは世界観が違うような気がする。時代の流れなのかもしれないが、「永遠なんて味気ない」時代になったんだろうな。「********」というのは今のネットの若い人を見てると、持てない感覚だと思う。何もしなくても死ぬ気がしない、そういう時代だから。
こちらの歌に話を戻すと「********」、このフレーズは中原中也氏の頑是ない歌を思い出す。そちらは「思えば遠く来たもんだ」と書くのだが、「へ」がないだけで、これだけ迫力が違う。距離感だけでなく人生の長さのような時の重みが加わる。別に椎名林檎さんの歌詞が良くないわけではない。「へ」を付けることで加わる脱力感、むしろそこには見所がある。5・7でピタッと切らないで、8文字にしてヘニャヘニャ感を醸し出す。今の時代に合っている。
※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は
https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/32848772.html
です。